おまもり
私が高校生の頃の、初めての吹奏楽のコンクール。

4月下旬に入部して、人より少しだけ早く要領を掴んで吹けるようになったフルート頭部管。
音が出るようになったら運指を覚えて、一生懸命練習した。

まだ自分の楽器を持ってなくて、家では練習できなくて。
ようやく貯まったお小遣いをはたいてフルートを買ったのはコンクールの少し前。

普通、一年生は吹かせてくれないコンクールなのに、私はなぜかFl 2番を吹かされ…。
嬉しさと共に、先輩達に迷惑がかからないようにというプレッシャーを背負った。

そんな私に、2つ上のオーボエの先輩が手渡してくれたのが、手作りのお守り。
コンクール当日の朝、バスに乗り込む前に「持っててね」ってくれたもの。

お守りの中には小さなお手紙が入ってた。
「一年生で初めての舞台で、緊張すると思うけど頑張ろうね」
そんなことが書いてあったと思う。

三年生が一年生におまもりをあげるのは、パート内の慣わしになってたみたい。
でもそのお守りは、今でも実家で大切に保管してある。

心強かった。
先輩が「毎日一生懸命頑張ってるもんね」って言ってくれたことも嬉しかった。

私は結局、音大受験のために、それまで4年近く辞めていたピアノを再開させ
ソルフェージュや理論、声楽などの習い事に忙しくなり、三年生になるときに退部した。

だから、後輩達にコンクールのお守りを手渡した経験はない。



明日はいよいよ、私が教えている子ども達がコンクールに出る。

私もこの時期忙しく、あまり熱心に指導に行けた感じではなかったけど
今の私にできることを考えて、指導に関わった子供たちにお守りを作ってみた。

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中にはそれぞれに、パワーストーンとお手紙が入っている。

明日、みんなが自分の力を十分発揮できますように。

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