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2006.08.11 (Fri)

あえて当日を避け…思うこと。

20060812010105
おじいちゃんが若い頃、ピカドンが落ちた。
おじいちゃんはピカドンのすぐそばにいた。

おじいちゃんは助かり、地元に帰っておばあちゃんと結婚した。
そして父が生まれた。

やがて父は熊本に来て母と出会う。
私は大好きな両親のもとに生まれた。

以前は夏休みになるとピカドンの映像をよく目にしていた。

あの惨劇が過去にならないように。
視覚的な情報でわたしたちのような戦争を知らない世代に訴えてきていた。

まだ戦争は終わっていない。
私たち被爆三世にとって、戦争は過去ではない。

でもここ数年は原爆の悲惨さも投下の詳細も知らない人が増えている。
メディアの取り上げ方も通りいっぺん。

現代に生きる者に、悲惨な映像を見せる事を嫌がる風潮さえある。

たくさんの命は何を訴えているだろう。
尊い命は何を思っていたのだろう。

いま、地域によっては被爆三世が差別を受けているそうだ。
なぜこんなに人は弱いのだろう。

私は被爆三世。
あの惨劇を目の当たりにし、辛い過去を生きた人の孫。
目の前で死んでいった人たちの分も、強く生きた人の孫。

平和の祈りの日、私は必ず歌う。
高らかに鳴り響く鐘の音のうた。

今年はたくさんの仲間が一緒に歌ってくれた。


 こよなく晴れた青空を 悲しと思う切なさよ
 うねりの波の人の世に はかなく生きる野の花よ
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23:48  |  日常 Daily life  |  TB(0)  |  CM(4)  |  EDIT  |  Top↑

*Comment

皆が知っていることを知らない。
皆が知らないことを知っている。

こういったことが辛いのは何故なのだろう、と思うことがあります。

俺については、最近考えが変わったのですが、被爆の経験というのは特異なものではなく、生き死にに関わるという点で普遍的なものだという気がします。

放射能に蝕まれる体、未知の病気への不安、限られた資源の中で切り捨てられたり、偏見で差別を受ける可能性、あるいは実際差別を受けた経験、せっかく生まれてきたのに、大きな歯車のように心なく周り続けるさまざまな状況の中で、爆弾が落とされ、そのために苦しみ、世の中、あるいは生きることから排除されるような経験をし、心にも体にも傷を負ってしまう。

「なぜ人はこんなに弱いのだろう」とふーみんさんは書かれていましたが、まったく同感です。生きるということ、今生きている世の中というもの、それは一度排除される側に立ったことのある立場からすれば、悲しいほど無力で、悲しいほど器が限られています。

だったら、「生」から排除される自分は生きている意味がないのか、消えてなくなった方がいいのか。人それぞれ思うところはあるのでしょうが、生きている意味がない、いなくなった方がいいという答えしかだせない世の中のために俺はがんばろうとは思えません。

そして、そういった答えとは違った確信を持って、心に染み渡ってくるような澄んだ歌や言葉を紡ぐ人が実際たくさんいること、こういった事実に勇気づけられて俺は今、これまでいろいろありましたが、生きています。

そういや、俺は、「広島のある国で」という歌が好きです。

 8月の青空に 今もこだまするのは
   若き詩人の叫び 遠き被爆者の声
 あなたに感じますか 手のひらのぬくもりが
   人の悔し涙が 生き続ける苦しみが

悲しい歌詞ですが、不思議と曇っていた目が晴れてくるような、優しく生きていることを肯定してくれるような、心地良い響きがあって大好きです。
よっしー |  2006.08.13(日) 07:55 |  URL |  【コメント編集】

自分自身を向上させることには大きな努力を必要とします。
でも努力とは、苦痛や苦難を伴う場合が多いのです。
もちろんその先にあるものは喜びや幸せなのですが。

だから人は、自分よりも劣っているものを見つけようとします。
大勢の事情と少しでも異なれば、それを劣っていると見なすのです。

なんて弱い生き物なのでしょうか。

私の住んでいる地域ではそういう差別は聞きません。
それは、被爆という事に対しての関心が薄いからかもしれません。

差別があるということは、関心があるということ。
でも、ぶらく差別と同じように、偶然の一致で対象となった人たちに対し、そういう感情を抱くことが不思議でなりません。

ぶらく差別に関しては、このままなかった事にしようという人もいます。
でも果たしてそうでしょうか?

無知から来る尾ひれのついた差別心は決して消えません。

被爆に関しても、出来事だけを伝えていても、本当の苦しみは伝わりません。
悲惨な映像や音声があるからこそ、リアリティがあるのです。

メディアの制作側も、すでにこれらが過去になっている人が多いでしょう。
もう多くの人にとって、日本の戦争は過去なのですから。
そして私自身、娘の死で死生感を深く考えさせられるまでは、すでに「遠い過去の出来事」だったのですから。

だから、毎年伝え続けたいと思っています。
被爆者の祈りと、平和の尊さ。そして命の重みを。
ふーみん@管理人 |  2006.08.14(月) 00:36 |  URL |  【コメント編集】

■今年も

おひさしぶりです☆

今年もこの日(8月6日)が来て、そして過ぎていきましたね。
午前8時15分。私はテレビの前で黙祷しました。
ちょうどその日は実家に帰っていたので、母と義姉そして姪も一緒にしました。
姪は、まだ2歳と小さいながらも、「昔ね、ひいじいちゃんが痛い痛ーいしたんだよ」という母親(義姉)の言葉に、解ったのか解らないのか、少し戸惑った顔をしていました。

広島より長崎の方が被害の規模は小さいけれども、その後の被爆者に対する差別は大きいようです。
昔から母がよく『怒りの広島、祈りの長崎』と言っていました。
私は、最近その意味がなんとなく解ってきたように思います。

『何気ない』って言葉に、私は少し疑問を持ちます。
それって、人によっては『何気ない』ではなくなるから。
『何気ない一言』『何気ない行動』『何気ないこと』・・・。
私はこの『何気ない』に気をつけて、人と接するようにしています。
無邪気って素敵だけど、たまに人を傷つけるんですよね。
人間って難しいですね。
『差別』も、その『何気ない』から生まれるものだと思うのです。

私はまだ広島に一度も行った事がありません。
ずっと前から行ってみたいという気持ちはあるのですが、なかなか勇気が出ないというかなんというか・・・。
複雑なものがあって出向けていません。
ふーみんさんは行った事ありますか?

被爆した祖父も術後数年が経ち、たまに不調を訴えるみたいですが自宅で元気にしています。
そして、私も母も兄弟も姪も従姉妹も叔父叔母も、みーんな元気に生きていきます。
ふーみんさん、これからもお互い強く生きていきましょう(^^)!!


アネモネ |  2006.08.14(月) 09:56 |  URL |  【コメント編集】

広島は何度か訪れています。最初は修学旅行でしたが。

長崎はクリスチャンが多いので、必然的に祈りに繋がってますよね。
地形的に山の多い場所なので、山向こうは死者もほとんどおらず…。
というのが長崎の特徴なのだそうです。

そういう偶然性で被害者が分けられてしまっているところで差別的な考えがあるのかもしれませんね。

如己堂の永井先生は、原爆を神から与えられたものだと言われています。
永井氏は当時、そう思うことでしか昇華できない思いを抱えていたのでしょう。

でもそれと同時に、亡くなった者を神に選ばれし者、生き残った者を神からの試練を受けし者と取れるような発言もあり、長崎で差別が多いのはそのような思想が今でも形を変えて残っているからなのではないかと思います。

もちろんご本人も、そして他のクリスチャンの方も、当時の方たちはそんな陳腐な意味ではなく、もっと大きな摂理としてそのような思想を生み出したと思うのですが、年月は経ち、無思想(←宗教とかではなく、生きることにおいて)の若者も多くなり、思想が湾曲した形で今に残っているのかもしれません。

私は永井先生の生き方を尊敬しています。最期まで「自分のため」ではなく、もっと大きなもののために生きていた考え方は、私の祖父母が私たちに遺した考えと同じだからです。
うちの祖父母も、そして私もクリスチャンではないですが、そういう思想には共感できますし、生きることにおいての思想に宗教は関係ないと思います。

現代での意味の解釈の点において、永井先生のおっしゃった事が湾曲し伝わっていると思われるような意見も多く、切ないです。

それと、「悪意のない発言」ほど辛いものはないですね。
私もたぶん一生、娘のこと(子供を生むということ)について様々な形の悪意のない発言に心を痛めながら生きていくのだと思いますが、それも含めていくのが私自身であると信じたいと思ってます。
ふーみん@管理人 |  2006.08.14(月) 12:16 |  URL |  【コメント編集】

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